ホームヘルパーとして、「人生楽しかった」と思ってもらえるように

私はホームヘルパーをしています。
ホームヘルパーというお仕事は、ご高齢者が自身で身の回りの生活をすることが難しく手助けが必要な方に、家に訪問して「様々」な手助けをする、といったお仕事です。
「様々」と、あいまいな言い方ですがお仕事の内容は訪問する家によって違います。
例えば洗濯・掃除・買い物・食事といった家事だけを行う家や、トイレ介助・食事介助・入浴介助など身体介護をしてほしいという家もあります。
 世間では介護の仕事は「きつい」「汚い」「賃金が安い」と言われていますが、私はそんなのは気にしません。確かに介護の仕事はきついですし、ご利用者様の便を処理しなければなりません。
 ですが、私は介護というお仕事にやりがいを持っています。
訪問する家々で、中には気難しい方がいらっしゃいますが、とても穏やかで見ているだけで和やかになってしまうご利用者様がいます。穏やかなご利用者様の家に行くときは、気分が何だかルンルンとなり、「ありがとう」と感謝されるたびに疲れがどこかにいってしまいます。
幸いにも私は、他人の便に対して抵抗があまりないので、便の処理は嫌とは思わず淡々とこなします。
賃金も高いとはいえませんが、家賃補助や色々な待遇があるので生活する上では困りません。何より、介護のお仕事はどこにいってもあるので、どこでも働くことはできます。
 ただ、あまり心が優しい人はできないお仕事だと思っています。
人はいつか死んでしまいます。特に、ご高齢者はだんだんと身体の機能が落ちて、一週間前まで元気だったのに今日になったら亡くなってしまった、ということがよくあります。
その度に、介護に携わる人間は「もっとお話しすればよかった」「もっと念入りに身体の介助をすればよかった」と思ってしまいます。
 それを踏まえた上で、私は介護の仕事をしています。
「精一杯生きた、人生楽しかった」と思ってもらえるように、私は今日もホームヘルパーとして家に訪問をします。